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河野建築の更新担当の中西です。
~“光・風・景色をデザインする”~
窓は“景色の額縁”。明るさ・風の通り・視線・防犯・操作性を整えるだけで、部屋の印象は劇的に変わります。ここではプランニングの順番とアイテム選び、暮らし目線のディテールを紹介します。
目次
光:方位と周辺反射で昼光の質を設計(北=安定光/南=量/東=朝/西=夕景)
視線:目線の高さ・道路との距離→視線コントロール(磨りガラス・ブラインド内蔵)
風:縦すべり/横すべり/上げ下げの使い分けで通風の抜けをつくる
動線:家具や家事と干渉しないハンドル位置・開き方向を決定
欄間FIXや袖FIXで透過面積を増やす
トランスルーセント(高透過)のLow-Eで明るさと断熱を両立
内装色×窓面反射の相乗効果(白壁×大きめ窓は最強)
対角線通風:入口と反対側に高低差のある開口を計画
縦すべりは風を拾って曲げる、横すべりは面で受け流す
上げ下げは安全配慮しつつ微開がしやすい(子ども部屋に◎)
合わせガラス(中間膜)+補助錠でこじ破り対策
クレセント錠の強化/ロック付クレセント
面格子は外観と掃除性も含めて選ぶ
手すり・転落防止バーは開口高さと操作動線に合わせて
電動ロールスクリーン・ブラインドで高窓を楽に
網戸の種類(横引き・プリーツ・収納式)を出入り頻度で選定
ハンドル高さは1050〜1150mm目安で家事動線にフィット
指詰め防止のソフトクローズやストッパで安心
フレーム色は床材・建具と“ワントーン差”の同系色に
細フレームやコーナーFIXで景色の抜けを最大化
バルコニー手すりはスリット/ガラスで視線と光を両立
浴室窓:すべり出し+型板ガラスで換気×プライバシー
トイレ:高所横すべり+小さめFIXで風と採光
玄関:採光スリット+採風機構で閉めたまま換気
樹脂 or 複合枠で結露と手入れ頻度を低減
内蔵ブラインドはホコリ激減、外付スクリーンは日射遮蔽で冷房費↓
防汚コートや水切り形状で雨筋を抑える
採光面積の増減(m²表記)
通風有効開口(%)と網戸仕様
ハンドル・金物の型番と操作高さ
防犯仕様(合わせガラス厚、補助錠)
意匠図(内観・外観の枠見付寸法)
いちばん困っているのは?(寒さ/暑さ/暗さ/音/結露/防犯)
その窓の使い方は?(開閉頻度/換気/出入り)
家具配置と干渉はない?(カーテン/ブラインド含む)
子ども・ペットの安全配慮は?(手すり/網戸強度)
掃除・手入れはどれくらい手をかけられる?
まとめ
“光→視線→風→動線”の順番で考えれば、窓は暮らしの快適装置になります。次の一歩は**一番使う窓の“操作ストレス”**から見直すこと。毎日の小さな不満が、今日から消えます。